世田谷美術館 『ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち』 |
第1章 パリという舞台―邸宅と劇場にみる18世紀のエレガンス
『ドレス(3つのパーツからなる)』(1770年頃)
緯浮織のシルクカネル、シルク糸のあるブロケード
『ヴィーナス…「ギャルリー・デ・モード・エ・コスチューム・フランセ」フランスの衣服25、1779年の流行の衣服19より aa.150』
このタイプの作品の展示が一番多かったです。
モデルはポンパドール夫人同様、ルイ15世の愛妾だった女性。
ジャン=オノレ・フラゴナール 『良き母親』(1777–79年頃)
フランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルター
『ヴィンチェスラヴァ・バーチェスカ、ユニヤヴィッチ夫人』(1860年)
『ドレス(5つのパーツからなる)』(1870年頃)
モデルはアメリカ人の少女ですが、髪型はパリで流行っていた三つ編み。
『チャールズ・E. インチズ夫人(ルイーズ・ポメロイ)』(1887年)
モデルはアメリカ人で、ドレスはパリのウォルトのデザインを模倣したもの。
メアリー・スティーヴンソン・カサット
『縞模様のソファで読書するダフィー夫人』(1876年)
モデルはパリのフランス人。
実際の歌い手にモデルを断られたので、職業モデルを使って描いた作品。モデルは「草上の昼食」や「オランピア」のモデルで、後に彼女自身も画家になったそうです。
ゲアダ・ヴィーイナ 『スコットランドシルクのベスト、ねずみ色の綿の厚手クレープのスカート「ジュルナル・デ・ダム・エ・デ・モード」より、プレート170』(1914年)
画家の夫は世界初の性別適合手術を受けた人物で、妻の絵のモデルをしていたそうです。作品よりこの話にビックリ。
ドレスや油彩は素敵な作品が多かったです。雑誌のイラストの展示が多く、美術作品を期待していたので個人的には少し残念でした。
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