三菱一号館美術館 『オルセーのナビ派展』 |
Ⅰ ゴーガンの革命
ナビ派誕生のきっかけは、画家ポール・セリュジエが、ポール・ゴーギャンから指導を受けたことだそうです。ゴーガンがきっかけとはちょっとビックリ。
ポール・ゴーガン 『《黄色いキリスト》のある自画像』(1890-91年)
ポール・セリュジェ 『タリスマン(護符)、愛の森を流れるアヴェン川』(1888年)
セリュジエがゴーガンの教えに従って描いた作品。アカデミックな風景画に比べると、とても前衛的です。
Ⅱ 庭の女性たち
ピエール・ボナール 『庭の女性たち 白い水玉模様の服を着た女性』、『猫と座る女性』、『ショルダー・ケープを着た女性』、『格子柄の服を着た女性』(1890-91年)
もともと屏風として制作された作品だそうです。ナビ派は日本美術の影響を受けているようです。
アリスティード・マイヨール 『女性の横顔』(1896年)
彫刻で有名なマイヨールの作品。視力が弱くなったので、彫刻に転向したそうです。
Ⅲ 親密さの詩情
フェリックス・ヴァロットン 『化粧台の前のミシア』(1898年)
ピエール・ボナール 『ベッドでまどろむ女(ものうげな女)』(1899年)
ボナールの作品は好きなのですが、こんな大胆なのは初めて見た(笑)
Ⅳ 心のうちの言葉
ピエール・ボナール 『格子柄のブラウス』(1892年)
モーリス・ドニ 『マレーヌ姫のメヌエット』(1891年)
ピエール・ボナール 『ブルジョワ家庭の午後』(1900年)
Ⅴ 子ども時代
フェリックス・ヴァロットン 『ボール』(1899年)
エドゥアール・ヴュイヤール 『公園 戯れる少女たち』、『公園 質問』、『公園 子守』、『公園 会話』、『公園 赤い日傘』(1894年)
邸宅の装飾用に製作された作品。
Ⅵ 裏側の世界
モーリス・ドニ 『ミューズたち』(1893年)
ドニの作品の中でもとても好きな作品。神秘的な雰囲気に魅かれます。
ポール・ランソン 『水浴』(1906年頃)
モーリス・ドニ 『プシュケの物語 プシュケと出会うアモル』(1907年)
モーリス・ドニ 『プシュケの物語 プシュケの誘拐』(1907年)
モーリス・ドニ 『プシュケの物語 プシュケの好奇心』(1907年)
モーリス・ドニ 『プシュケの物語 プシュケの罰』(1907年)
モーリス・ドニ 『プシュケの物語 許しとプシュケの婚礼』(1907年)
※画像は展覧会HPからお借りしました。
ナビ派の親密さを感じる作品がこじんまりとした三菱一号館美術館の空間に合っていて、楽しく見て回ることができました。
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